小学校入学のときから
ずっと同じお守りを持っている
成田山と刺繍されているから
成田山新勝寺のものだろう
小学校に上がる前
祖父の家の
たしか違い棚だったと思うけれど
このお守りを見つけた
”違い棚”は、最近の東京では
和室のあるお宅でもあまり見ないけれど
床の間の脇にある
高さの違う棚が2段になっている棚で
上の段には筆返しと呼ばれる
反り返った部分がついているもの
私のお気に入りの遊び場だった
祖父の書斎の床脇のあたりは
珍しいものがいっぱいで
地袋を這いつくばって覗くのもおもしろいし
わざわざ椅子をひっぱってきて
天袋の中を開けてみるのは
秘密の探検めいていて楽しかった
(もちろん見つかったらこっぴどく叱られます)
結局そのころの私の発見したお宝と言えば
かけたら世界がクラクラして見える
祖父の強度の老眼鏡だったりするんだけどね
お守りというものの意味も
よくわからなかったけれど
それでも金の縫いとりで
「山田成」とか印があって(もちろん右から読みます)
きっと立派なものなんだろうと思った私は
このヤマダというのは何?と祖母のところに持っていった
(そう、私は左から読んでいた)
祖母は、笑いながら
いいものだからお前のランドセルにつけてあげよう
と言って
ピカピカのランドセルの内ファスナーに結んでくれた
その後、中学校も高校でも
同じように学生カバンのファスナーにつけて
そのあとはずっとお財布に入れ続けている
お財布を買い換えるたびに
お守りも一緒にお引越し
もうかれこれ40年も!!
あまり神頼みするタイプじゃないのだけれど
どうもこのお守りは手放せない
成田山にも一度お参りに行こうかな
なんて柄にもなく殊勝に思ったりするけれど
何より
祖母の想いが
私を守ってくれていると信じられる
きっとボロボロになっても
一生持っているんだろうな
今日はその祖母の命日