夜の梅
このところ
ケーキやチョコレートばかりだったせいか
そろそろ和菓子がいただきたくなりました
また甘いもの!
疲れているのか
単に甘いもの満腹中枢が壊れたのか・・
大好きな虎屋の羊羹『夜の梅』を奮発
私にとってケーキよりもずっと
贅沢している気分にさせてくれるスイーツ
できれば赤坂本店でお買い物をすると
気分も盛り上がり
美味しさもひときわ、なのだけど
最近はもっぱら
東横のれん街または玉川高島屋
近いし
味は一緒ですもんね
深くつややかな黒が輝く
菓子とは思えない美しい姿
虎屋の羊羹には
玉露または抹茶じゃなければ合いません
お煎茶では貫禄負けしてしまうの
ホントよ
そこで、一保堂の『明昔』をお薄で・・
『明昔』はお抹茶の銘柄
さやかのむかし と読みます
茶の湯では
お茶を頂いた後
「結構なお服加減でございます」
なんていうやりとりのあと
客は亭主に
お茶やお菓子について尋ねることをする
高校で茶道部だった私も
客 「ただいまのお茶名は?」
亭主 「『明昔』でございます」
客 「お詰め(店の名前)は?」
亭主 「『一保堂』でございます」
なんて、制服で正座しながら
練習したものだった
もちろん練習で使うお茶は
『一保堂』の『明昔』なんていう贅沢はありえなくて
それは名前を拝借していただけ
実際に飲んでいたのは
40gでせいぜい500円くらいのものだったろう
お茶室には
しゅんしゅんと釜の沸く音と
畳をすり足で歩く音だけが聞こえる
静寂の中
お点前の緊張感はあっても
薄茶の香りと畳の柔らかさに
いつもほぐされていた
もしかしたら
私に必要なのは
お菓子の甘さじゃなくて
この空気、空間
畳のない暮らしをして
もう20年になる
必要だとも思わずにきたけど
気付かないふりをしていただけなのかもしれない









