「潜水服は蝶の夢を見る」という映画
2007年にカンヌで監督賞を受賞し
アカデミー賞でも4部門にノミネートされた
タイトルが気になって
ずっと観たいと思っていたけれどようやく叶った
おかげで寝不足だけど
本当は私は蝶々が大変苦手なので
私が蝶の夢を見るときは
体調の悪いときだったりすることが多くて
キャー!という自分の悲鳴で飛び起きたりする
それなのにこのタイトルは忘れられないリズムをもって
私の中に残っていたらしい
映画のストーリーは
有名なファッション誌の編集長ジャン=ドーが
人生を謳歌する日々から一転
脳梗塞に倒れ左目以外の自由を失う
ロックトインシンドローム(閉じ込め症候群)になる
精神も感情も自由に動くのに
すべての運動機能を失ったため
それを伝える術がない
自分の体の中に閉じ込められた状態
そんなジャン=ドーに
言語療法士が左目を使ったコミュニケーションを教える
彼女が読み上げるアルファベットのうち
自分が話したい単語の一文字に来たら瞬きをするというやり方で
文字を組み合わせて言葉を作る
言葉を組み合わせて文章にする
そうして彼が20万回の瞬きで綴った本が
「潜水服は蝶の夢を見る」という本になった
原題は”Le Scaphandre et le Papillon”( 潜水服と蝶)
確かに映画の前半は
彼の絶望が色濃く描かれる
けれどありがちな感動押し売りとか
人生についてのお説教くさい映画じゃないからご安心を
「僕の心は蝶々のように、ひらりと舞い上がる。」
言葉が美しい
映像が美しい
人間と生きることと
世界が美しい、と思える映画
主人公を演じたマチュー・アマルリックという俳優もいい
はじめはジョニー・デップにオファーがあったって
でも彼は「パイレーツ・オブ・カリビアン」を選んだそう
ジョニー・デップでもフランス語だったのかな?
ちょっと違和感
だって言葉を紡ぐ職業のジャンー=ドーの
言葉を失う苦しみが昇華されて
このひらりと美しい文章が出来上がったと思うから
ジョニー・デップのフランス語能力は知らないけど・・
とにかく美しいからおススメ
タイムリーとは言い難い数年遅れのレコメンデーションですけど
ちなみに私は仏語版に挑戦中
今日がバースデイの私は
今年の目標がフランス語習得なの
蝶は変容のシンボルだから
それを怖がる私は
変わりたがらない頑固者なのかもしれない
もうアラフォーとも言い張れないし(!)
ここらで信念とかいう重い潜水服を脱いでみたら
蝶々になって軽やかに生きる術を身につけられるだろうか
そうしたらもっとブログも軽やかに書けるかなぁ