祖母の羽織
実家で着物をあれこれ選んでいると
亡くなった祖母の
黒い綸子の羽織が出てきました。
地模様の入ったその光沢のある黒の美しいこと
黒曜石のよう
黒ってこんなに美しい色だったのかと
しばし見とれていました。
私たちが日常のファッションに用いる黒は
なんとぞんざいな扱いでしょう。
とりあえず黒を着ておけば、とか
合わせやすい、とか
つい言っているけれど
黒を甘く見てはいけない!
こんなに輝いて妥協は許さない強い美しい色は
ちょっとやそっとの覚悟で着ていいはずがない
本物の黒が似合う女になりたいものです。
祖母は、大袈裟な・・と笑うでしょうね。
それよりもっと着物を着てみたら、と
花嫁衣装も縫ってしまう手で
私の手をとんとんとたたくことでしょう。








